東京のレストランガイド
鳥てる : 品川
!鳥てる
5421-1919
品川/焼鳥
高輪3-26-33 秀和品川ビルB1 営業時間:6-10pm (LO) 定休日:土日

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5 Star Rating: highly recommended
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新幹線開通に伴って著しい変貌を遂げた品川駅。「鳥てる」は、そんなトレンドとは無縁な、未だ昭和の残響が感じられる雑居ビルの地下1階にある。入り口には鮮やかなグリーンの暖簾、焼鳥屋のお約束、「煙もくもく」が全く感じられないので、最初は不安に感じられるが、カウンターの透明ケースに、鮨のネタさながらに並べられた、店主が捌いたばかりの新鮮な鶏肉を見れば、この店がかなりのレベルであることが一目瞭然だろう。

鶏の品種は奈良県畜産試験所で、最もおいしい軍鶏と2種類の鶏を交配させた、珍しいブランドだ。コースは、10本(\2,700)、8本(\2,200)、7本(\1,960)コースの3種類。本日は10本コースを頂く。ドリンクはレモンサワー(\480)をオーダー。グラスの周りにはマルガリータのように塩が付けられている。この塩は店主の青木さんこだわりの高知産の天日塩で、焼き鳥にも使われている。

先ずは、さび (ささみ + 本わさび) からスタート。鶏肉の部位の中では、なんとなく「補欠」っぽいポジションのささみだが、わさびとの絶妙な相性と意外に豊富な肉汁にびっくり。続いて、ち肝(レバー)。これはフレンチの「フォア・グラ」の食感である。絶品だ。甘さの少ない、抑え目のたれがレバーの鮮度の良さを活かしている。ここで、飲み物をレモンサワーから、ご主人お勧めの熊本の米焼酎「極楽」のロックにチェンジ。続いて歯応えが楽しめる砂肝、大和軍鶏、つくね、ぼんじり(鶏の尻の先の突起部分)、ぷちっ!と弾ける白身が嬉しい白玉、ねぎ、ハツ、手羽先とコースが終了したところで、追加のプチトマト、しし唐をオーダー。締めは鶏と同じグリルでゆっくりと焼いた焼きおにぎり。一緒に添えられたごぼうの漬物がおにぎりと抜群の相性だ。

最後にお茶代わりのチキンスープを飲んで本日は終了。店内はカウンターのみで10席。 常連客の和やかな笑い声をBGMに、なみなみと注がれた焼酎を飲みながら、肉に食らいついていると、なんだか、これこそ正しい焼鳥屋ではないかという気がしてくる。焼酎も豊富だが、ワインももちろんボルドー、ブルゴーニュ共に揃えられている。時代から取り残されたようなビルの焼鳥屋だが、店のスタイルはしっかりと時代と寄り添っている。だが、きめ細かなサービスと、リーゾナブルな価格設定、誰もがほっとする雰囲気はまぎれもなく昔から我々が焼鳥屋に求めていたものだ。

(注:店主の青木さんが一人で店を切り盛りしているので、予約の電話はなるべく18:00pm頃にかけてください)。


by Hikaru Okabe
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